• お茶の富沢
    冨澤紀夫さん
  • 日専連ゆざわ
    佐藤朋子さん

インタビュー

創業大正14年、湯沢市柳町のジークブルガー通りで地元民に愛され続ける
お茶屋さんを営む「お茶の富沢」店長の冨澤紀夫さん。
「湯沢市クラウドソーシング導入支援事業」による企業の発注体験について、お話をうかがいました。

クラウドソーシングで仕事を発注しようと思ったきっかけは何ですか?
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お茶の富沢 店長 冨澤 紀夫さん
事の始まりは、5~6年前に日専連ゆざわの有志が集まって、「これからはブログで商店の情報発信をしていこう」という話になり、「茶柱通信」というブログを始めたことがきっかけです。そうしたら、思いのほかお得意さんやお客さんが見てくれて、かなり反応があったので「これは面白いな」「こんなに反応があるなら、ホームページも作りたいな」と思うようになりました。

それまでは、インターネットのホームページというと全国に向けて商品を売るというイメージが強くて、自分の店には関係ないと思っていたんです。でも、お店の商品をカタログのような形でホームページにできれば、いつも利用してくれる地元の人たちがもっと便利になるのかな、と。あとは、当店の歩みやスタッフも紹介して、当店をより身近に感じていただきたい、という思いもありました。お茶一袋でも、ご注文頂けるのなら喜んで配達しますので、もっと地元の人たちに寄り添っていけるようなホームページを作りたかったんです。

ただ、実際にホームページを作るといっても、誰にどうやって頼めばいいのか、どれ位の予算が必要なのか、さっぱり分からず「さて、どうしたものか」と思い悩んでいました。そんな時に、湯沢市がクラウドソーシングの発注体験に参加する企業を募集していることを知りまして、まずは話を聞いてみようと思い参加しました。
クラウドソーシングでどのような仕事を発注したのでしょうか?
当店のホームページとロゴマークの作成をお願いしました。クラウドソーシングなんて言うと小難しい感じですが、要はインターネットを使って在宅ワーカーに仕事を頼むことで、ホームページの作成も発注できるという事だったので、ひとつお願いしてみようと思いました。
クラウドソーシングで仕事を依頼してみて、良かった点や苦労した点は何でしたか?
ホームページ作成の依頼をする時、自分のイメージ通りに仕上がるか、不安な部分はもちろんありました。インターネットで依頼するので、メールでのやり取りだけで本当に大丈夫なのか、という気持ちもありました。でも、クラウドソーシングプロデューサーや在宅ワーク推進センターのメンバーが間に入ってサポートしてくれるので、分からないことは何でも何度でも丁寧に教えてくれて、本当に助かりました。また、依頼した在宅ワーカーさんが、たまたま近県に在住していたので、最初に会って直接話が出来たので安心感がありました。

その後も、やりとりに便利なツール(チャットワーク)の使い方を教えてもらい、容量の大きい商品画像データのやり取りもスムーズに行うことが出来ました。ホームページのスタイルも色々サンプルを提示してもらって、その中で自分のイメージに近いものがあったので「こんな風に」とお願いしました。最初に作成してもらったホームページは思っていたものとちょっと違った部分もあったのですが、何度かやり取りをして修正してもらい、最終的にほとんど自分のイメージ通りのホームページができたので、満足しています。一緒に発注したロゴマークのデザインも気に入っています。やっぱり、最初にどんなホームページを作りたいのか、なるべく明確にイメージして具体的に相手に伝えることが重要だと思います。
実際に発注して完成したホームページでは、どんな効果がありましたか?
意外なところで、効果がありました。元々当店では、急須の蓋だけを破損してしまった人のために、急須の蓋だけの販売というサービスをしていたので、そのことをブログに書いたら、全国から問い合わせの電話が来るようになりました。全国でも急須の蓋だけの販売なんて、そんな商売っ気の無いようなことをやっているのは、当店くらいのようです。一度、スペインまで送ったこともありますよ。「急須の蓋」で検索すると、当店のブログが上位にくるので、そこからホームページに来てくれる方がほとんどです。ホームページのネットショップが完成したので、急須の蓋と一緒に他の商品も購入して頂けるようになりました。
クラウドソーシングを継続して活用しようと思った理由は何ですか?
急須の蓋の注文を頂く際に、お客様から蓋のサイズの測りかたをよく聞かれるのですが、いつも説明に苦労していました。どの部分を測ればぴったりのサイズになるのか、元々測りかたの方法があるわけでもないので、自分で試行錯誤して考えてみました。「この方法を動画にして、ホームページ上で見ることが出来ればお客様にもわかりやすいのでは」と思いまして、クラウドソーシングで発注しました。動画ですが、試しに自分で撮影してみたところ思いのほか上手く取れたので、その動画をそのまま活かしてもらい、テロップを入れるなどの編集作業をお願いして、動画をホームページ上に貼り付けてもらいました。とても分かりやすいものが出来て、満足しています。
これからクラウドソーシングをどのように活用していきたいですか?
ようやくホームページが完成したでわけですが、作りっぱなしになってしまうのは嫌だなと思っています。できれば、季節の商品や新商品を随時アップしていきたいのですが、なかなか自分では手が回らないのが現状です。あとは正直なところ、もう少し商品が売れてくれればいいな、と。急須の蓋の件で、興味をもたれる情報を充実させることが、集客に繋がることがわかりましたので、その辺をクラウドソーシングの在宅ワーカーさんたちとうまく協力していけたらと考えています。

実際、なかなか「お茶を買おう」と思ってインターネットで検索して、当店のホームページにたどり着く人ってそんなにいないと思うんです。当店の場合は、急須の蓋の事をブログに書いたら、たまたま検索ワードのトップに来るようになって、そこからホームページにたどり着く人がほとんどです。でもそこが、それほど多くはないものの、結果的に商品の売り上げにつながっていきました。ここが、これからのインターネットでの集客のポイントになっていくのでは、と考えています。ブログ等での話題提供から、ホームページに来てくれる人が増えていくような流れができるといいですよね。

湯沢市内でもクラウドソーシングの仕事を受注する在宅ワーカーを養成している真っ最中だそうで、湯沢市の企業と、在宅ワーカーが支えあって、結果的に湯沢市全体の発展に貢献していけるように、クラウドソーシングを活用していきたいです。

インタビュー

湯沢市役所近くで地元湯沢の商店街を昭和27年から支え続ける「日専連ゆざわ」さん。
そちらで事務局を務める佐藤朋子さんに
「湯沢市クラウドソーシング導入支援事業」による発注体験について話をうかがいました。

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これまでクラウドソーシングでどのようなお仕事を発注してきましたか?
日専連ゆざわで発行しているポイントカード「ゆざわ夢カード」を利用できる加盟店を一度で探すことが出来るホームページの作成。そしてお客様に商店街を利用してもらうきっかけになればと思い、ウェブクーポンを発行する仕組みを依頼しました。

どちらも事務局で普段使っているスキルの中で、日常業務として更新作業ができ、管理のしやすい仕組みで依頼しました。
どのようなきっかけでお仕事を発注しましたか?
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協同組合 日専連ゆざわ 事務局
佐藤朋子さん
ゆざわ夢カードの加盟店を紹介するホームページが欲しかったことがきっかけです。

それまでにも「お店情報発信サイトお店NAVI」というサイトで、商店街のお店が個別で自店を紹介することができる機会はありましたが、湯沢市の夢カード加盟店全体を紹介するものがありませんでした。

同時にサイトを管理するシステムが複雑だと更新作業が続かないと考えたため、専門的な知識がなくても、通常の業務知識の中であまり手間をかけずに作業が出来るホームページの仕組みが欲しいと考えました。

そこで満足いく成果物が得られたので、続いて、商店街を利用してもらうためのきっかけになるものを作りたいと思い、それがウェブクーポンにつながりました。クーポンを活用することで商店街を利用してもらうきっかけになればよいと思いました。
実際に発注してみてどのような効果がありましたか?また、クラウドソーシングを継続して活用してみたいと思ったのはどうしてですか?
一番は、良いワーカーさんとの出会いがあったことです。今までとは別の視点で足りない部分、新たな発見が具体的に見えるようになりました。それは「ゆざわ夢カード」をすでに持っている人だけでなく、持っていない人も商店街に足を運んでもらう試みを思いつく一つのきっかけになりました。

他の地域でポイントカードを運営している団体で、長続きをしているのは、ホームページを含め、それを支えるシステムがしっかりしているところがほとんどです。これから先も「ゆざわ夢カード」を続けていくためには地元の商店街のお店が成り立っていないといけない、そのためにも、商店街を利用してもらうための工夫を重ねていきたいと考えています。商店街にいらっしゃるお客様の要望を少しでも多くかなえるための足掛かりとしてウェブクーポンを浸透させていけるように情報発信を続けていきたいと思い、クラウドソーシングを継続して活用しました。
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クラウドソーシングでお仕事を発注して満足していること、苦労したことはどんなことですか
苦労したことは、最初にお仕事を掲載した際に、要望した条件とは違う形式のものを提案されたことです。想定外のものでしたので戸惑いました。

一方で満足していることは、イメージ通りのものを具体的に提示してくれたワーカーさんとの出会いがあったことで、その後のお仕事も安心してお任せすることが出来ました。通常の業務知識の中で続けられる仕組みというのがとても大切な条件だったため、そこをクリアしてくれたのがとても助かりました。その流れでウェブクーポンも同じ方に作っていただきました。メールなどのツールを使ったやり取りもスムーズにできました。そこからお客様を商店街に何度も来ていただくための別の発想がわいてきました。
これからクラウドソーシングをどのように活用していきたいですか?
新しい形での商店街を利用していただく仕掛けを一緒に作っていただきたいと考えています。そのためには、できれば直接顔を合わせてお話の出来る湯沢の在宅ワーカーとお仕事をしたいと思っています。メールや様々なツールでお仕事の内容を打合せすることもできますが、やはり、顔を合わせて細かなニュアンスを伝えられるということは大事だと思います。

また、限られた予算の中で出来ること、例えばこまめに情報の更新作業をするといったことでコンスタントに利用していきたいとも考えています。是非、そのようなスキルのある方に手を挙げていただきたいと期待しています。
クラウドソーシングをこれから利用しようと考えている企業の方に一言
自分の中で漠然と考えていたことが具体的にできるチャンスではないかと思います。一つ、何かが形になることで、違った視点が生まれるきっかけ作りになるのではないでしょうか。そのきっかけ作りのバックアップをしてくれるワーカーさんと出会うことがその第一歩だと思います。